お墓を買うとは?

実際には家の土地などと違って、お墓の場合は土地を買うのではありません。お墓として使用するための土地の権利を買うことになります。これを墓地使用権といいます。一般にいう「お墓を買う」とは、正しくは「墓地の経営主体(宗教法人など)と、お墓を建てる土地の永代使用権を取得する契約を結ぶ」ことを意味します。

永代使用権とは、永代に渡ってその墓所を使用できる権利のことで、それぞれの霊園や墓地にある「使用規定」が契約内容となります。そして、その権利を取得するためにかかるのが永代使用料です。

墓所を使用したか否かにかかわらず納めた永代使用料の返還はないものとなっていますから、管理側に権利を返還しても永代使用料は戻りません。なおこの永代使用権を転貸したり転売することはできません。

また、墓地を購入すると、定期的に管理費を支払うことになる場合がほとんどです。使用に必要なランニングコストと考えると良いでしょう。管理費の支払い方法は、1年ごと、5年分を一括など、その墓地・霊園によって様々です。管理費の未納が何年か続いた場合、永代使用権が取り消しになったりすることもあるので、契約の際には使用規定をよく読んで十分納得した上で契約することが大切です。

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