登記簿謄本にある表題部とは

登記簿は大きく分けると「 表題部 」と「 権利部 」に分かれています。さらに権利部は「 甲区 」と「 乙区 」に分かれているので、全体として 3つ の部分に分かれています。  

表題部は、表示に関する登記を記録するもので、具体的には不動産がどういう状況なのかを示しています。

不動産は土地と建物で構成されておりますので、表題部にはそれぞれがどのような状況なのか、今までどのような経緯を辿って今に至るのかが書かれています。

具体的には

  • 土地:所在・地番、地目・地積・取得原因とその日付などを記録します。区分所有家屋(マンション)の場合には、加えて敷地権の目的たる土地の表示として敷地権の種類・割合などを記録します。

上記の表題部には
所在:特別区南都町一丁目
地番:101番
地目:宅地
地積:300.00㎡
という情報が記載されています。

  • 建物:所在・地番・家屋番号・種類・構造・床面積・取得原因とその日付などを記録します。区分所有家屋の場合には、一棟の建物の表示と専有部分の建物の表示として、建物の名称などを記録します。

上記の表題部には
(主である建物の表示)
所在:特別区南都町一丁目 101番地
家屋番号:101番
種類:居宅
構造:木造かわらぶき2階建
床面積:1階 80.00㎡
    2階 70.00㎡
新築年月日:平成20年11月1日
(付属建物の表示)
種類:物置
構造:木造かわらぶき平屋建
地積:30.00㎡
という情報が記載されていることがわかります。

マンションの場合はどのように表記されているのでしょうか。


上記はマンションの表題部になります。
マンションは一棟の建物ではありますが、各部屋に別個の所有権が存在するため、部屋ごとに登記簿謄本が作られます。上段に建物全体の情報が、下段には専有部分である一部屋に関する情報が記載されています。

所在:特別区南都一丁目3番地1の101
建物の名称:R10
種類:居宅
構造:鉄筋コンクリート造1階建
床面積:1階部分 150.42㎡
新築年月日:令和1年5月1日
敷地権の種類:所有権
敷地権の割合:4分の1

このように登記簿謄本の表題部には土地・建物の様々な情報が掲載されており、不動産において重要な情報です。ご自身の所有する物件の情報を確認してみるのはいかがでしょうか。

※不動産登記の申請代理は司法書士の独占業務となっております。不動産の名義変更手続きは当方が窓口となり、司法書士と連携の上、対応しております。

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