墓じまい②
墓じまいの方法や確認したいことは前回お話ししました。今回は注意点についてです。
注意したいこと
①祭司承継者の確認
祭司承継者とは、お墓や仏壇など死後の慰霊や鎮魂に用いられる財産である「祭祀財産」を継承する人物のことです。
一般的には、遺言書で指定された人物や遺産分割協議なとで相続人同士で話し合って決められた人物がなることとされています。
その祭司承継者でない人が墓じまいをすると、親族間トラブルに発展することがあるます。祭司承継者の意向を踏まえて墓じまいの手続きを進めましょう。
②典礼方式のトラブル
墓じまいにあたって、どのような典礼方式を採るのかは重要です。
例えば、墓じまいをしようとするお墓が寺院墓地で、行おうとする典礼の方式が寺院の宗派と異なると、寺院側が典礼を行うこと、しないことを拒否するといったトラブルが生じ得ます。
③檀家料のトラブル
寺院墓地の場合、離檀することになると、高額の檀家料を請求されることもあります。墓じまいにあたって、檀家契約がどのような内容になっているのか、墓地使用契約の契約書や約款を確認しましょう。
不明な場合は、どのような取扱いになるのか事前に問い合わせてみましょう。
④永大供養料のトラブル
既に支払ってある永大供養料は、性質上多くの場合、返還されないことが多いです。檀家料と同様にどのような契約内容になっているのか事前に確認しましょう。