永住許可や在留資格の更新では、住民税の納税状況が最も重視されます。 さらに政府は、2027年6月から国民健康保険料（国保）を長期滞納している外国人について、原則として在留資格の変更や更新を認めない仕組みを導入する方針も示しています。 納税証明や国保の状況に「未納・滞納」があると審査に大きく影響しますが、 正しい説明方法と補強資料を揃えれば、許可の可能性を残すことができます。

1. 入管が最も重視するポイント

※永住審査では「過去数年の履歴」も確認されます。

2. 未納が見つかった場合の最重要ステップ

① まず全額納付する（最優先）

滞納が残ったままの申請は、ほぼ確実に不利になります。

②「納付確認書」や「領収書」を市役所で取得

以前の未納をカバーするための証拠として非常に重要です。

③ 必ず「理由書」を添付する

入管は理由が明確で、改善しているかを見るため、 説明書はほぼ必須となります。

3. 説明書（理由書）に書くべき内容

① 未納が発生した具体的な理由

② 現在は全額納付済みであること

「●年●月に全額納付済みです」と具体的に記載すること。

③ 今後の再発防止策

④ 生活が安定している証拠

給与明細・貯金残高などがあると強いです。

4. 実際の「理由書テンプレート」（コピペ可）

5. 不許可を避けるための補強資料一覧

6. 結論：未納があっても正しい説明と証拠でカバーできる

納税の遅れは大きなマイナスですが、 「理由が合理的」「すでに全額納付」「再発防止策」で挽回できます。 永住では特に慎重に扱われますので、説明書の作成が非常に重要です。

7. 国民健康保険の滞納も在留審査に直結する時代へ（2027年6月からの新制度方針）

政府は、国民健康保険料を滞納し、納付に応じない外国人について、2027年6月から原則として在留資格の変更・更新を認めない仕組みを導入する方針を公表しています。 出入国在留管理庁と自治体（保険者）が情報連携を行い、国保の収納状況を在留審査に反映させる運用が予定されています。

厚生労働省の調査では、外国人の国保保険料の収納率は日本人と比べて低く、約6割台にとどまっているとされています。 こうした状況を踏まえ、社会保障制度の適正利用・負担の公平性を確保することが制度改正の目的と説明されています。

実務上の影響と、今からできる対策

※現時点では「方針が示され、制度設計が進められている段階」であり、 具体的な基準や例外は今後公表される見込みです。最新情報は必ず公的機関の発表を確認してください。

Unpaid or late taxes are one of the most common reasons immigration becomes strict in Permanent Residency (PR) and visa renewal examinations in Japan. In addition, the Japanese government has announced a policy to link unpaid National Health Insurance (NHI) premiums to residence status screening from around June 2027. However, with proper explanations and supporting documents, your application may still be accepted.

1. What Immigration Checks

2. Required Steps When Unpaid Tax Is Found

First, pay the full amount, then obtain proof of payment and attach an explanation letter.

3. What to Write in the Explanation Letter

Explain the reason, confirm that payment is complete, and describe preventive measures.

4. Sample Explanation Letter

You can simply translate the Japanese sample and adapt it to your situation.

5. Supporting Documents

6. Conclusion: Problems Can Be Mitigated with Proper Evidence

Late payment is a negative factor, but reasonable reasons, completed payment, and clear preventive measures can help mitigate the risk in screening.

7. New Policy: NHI Premium Arrears and Residence Status (From Around June 2027)

The Japanese government has also indicated that, from around June 2027, foreign residents who persistently fail to pay National Health Insurance premiums may, in principle, be refused changes or renewals of their residence status. Local governments (as NHI insurers) will share payment data with the Immigration Services Agency.

This means that in the near future, NHI premiums will effectively be treated on the same level as taxes in immigration screening. Foreign residents and their employers should therefore carefully check both tax and NHI payment status before applying for PR or visa renewal.